母の乳がん手術からもう1年です
去年の今頃母は乳がん手術の為入院していました。
歩行不能で退院してきた母の介護はそれはそれは大変で今年のように花見をする暇なんてなかった。
母の通院付き添いの運転中に沿道に満開の桜を見て「あぁ、いつの間にか桜が咲いてたんだ」って桜を気にする余裕も無くいつの間にか季節も変わっていました。
ありがたい事に母は現在施設に入所しています。
定期的な通院付き添いはあるものの、やはり在宅で遠距離介護していた当時に比べたらだいぶ楽になりました。
父が亡くなった事も大きい。
父には申し訳ないのだけど父と母のダブル介護は精神的にだいぶ追い込まれました。
姉は優しすぎて決断が出来ない。
兄と妹は介護に全く登場しない。
父と母のあらゆる事の決定権は私にあった。
それが途方もなく辛かった。
心は何度も折れそうになった。というか何度も折れたし何度も泣いた。
父が亡くなった事で皮肉にも私の心は軽くなった。
これからは母の事だけ考えれば良いのだと。
脳梗塞の後遺症から全てが始まった
父は脳梗塞により右半身麻痺、嚥下機能の低下の後遺症が残りました。
当初は、ゆっくりとつたい歩きながらも自力でトイレに行き家の中の歩行は何とか出来ていました。
なので母がヘルパーさんに手伝って貰って父の介護をしていた。
要介護1が要介護3の介護をしていたのです。
私と姉は役所関係やケアマネとのやり取りなど母がするには難しい事を手伝っていた。
もちろん通院付き添いも私たちの役目だった。
しかし脳梗塞から1年半が経った頃に父は部屋で転倒します。
起き上がる事が出来ず、訪問看護の24時間緊急コールにて看護師さんに助けて頂いたのです。
その転倒から父はほぼ寝たきりとなります。
同居しているのは要介護1の母。
もう父の施設入所待ったなしです。
急いで施設を探し同時に区分変更をかけた結果、父は要介護4となった。
医療度が高くなり施設が決まらない!
入所したいのは特別養護老人ホーム。
貧乏な両親には減免が効く特養一択です。
県を跨いだ我が家の近隣の特養は県外である事を理由に申し込みさえ暗に断られる。
ストレートに県外だと順番まわってこないよ。と言ってきた施設もあった。
その後ケアマネからの助言でまず、多少遠くても実家市内の特養併設のショートステイにロングで入ってもらう。
同時に併設の特養にも入所申し込みをして空が出るまでショートステイで繋ぐ。
この方法が特養に入所する最短であるとケアマネが言う。
恐らく半年~1年程で入所出来るだろうと。
早速該当するショートステイを探してもらうと2件ほど受け入れ可能の返事を貰った。
面談の日付も決まりその日を待つだけのある日、父のヘルパーさんから吸引が必要との連絡が入る。
この吸引が非常に厄介だった。
当時1~2日に一度程度の吸引であったものの施設側からは嫌われた。
夜間に看護師がいないので吸引が出来ないとの事だった。
また、吸引は癖になると。一度吸引を始めるとその頻度は高くなっていくので対応が難しくショートステイはもちろん特養の申し込みさえ断られてしまった。
それは2件とも。
八方塞がりの状態に絶望し涙した。
長くなるので次回に続きます