修学旅行後編
修学旅行前日に行きたくないと言い出した娘
学校から帰ってくるなりトイレに籠って出てこない娘。
どうやら泣いてるようです。
グスグスと泣く声がしてくるのです。
一体どうしたのかと話を聞くと、
一緒のグループの男子(男女混合です)が班行動で先生が付いてくる事に文句を言っているとの事。
またタクシー移動時も最初と最後だけですが先生が同乗する事などについて先生に苦情を言っている場面を見てしまったと。
その男子は、俺楽しみにしてたのに!と大きな声で言っているのを聞いてしまったと。
まとめると、楽しみにしてた修学旅行の班行動に先生が付いてくるなんて楽しくなくなる!って事です。
そんなノンデリな男子の言葉を娘は聞いてしまったのです。
中学生男子にデリカシーを求めても仕方無いけれど、何故思った事をそんなストレートに言葉に出来るのだろう?相手が傷つくとか考えられないのは、やはりまだ未熟な中学生だから?
でもね、冷静に考えると何故前日になってそんな文句が出てくるのか?
娘がきちんとグループの子たちに話してるはずなのに。
きちんと話して理解を得る事を約束してたはずでした。
娘によくよく話を聞いてみると、グループで修学旅行の話し合いをした時に娘から話をしたらしいのですが、その時に男子たちはふざけ合いをしていて、もしかしたら聞こえていなかったかもしれないと言うのです。
うーん・・・
それは、言った事にはならないよなぁ。
女の子たちからは、協力するよ!と言って貰えた事でそれで良しとしてしまった娘にも原因があると思いました。
相手に伝わっていないのであればそれは話した事にはならないよ。と娘には話しました。
病気は娘のせいではありませんが、今回の事は娘が発端である事は確かです。
ほかの子達が修学旅行を楽しみにしてた気持ちも十分に分かります。
今回の事を理解してもらう為のコミュニケーションを怠ったのも娘です。

どう解決するのか?
修学旅行に行きたくないと言う娘。
まぁ、松葉杖だし車椅子だし。やっぱり行けませんってなっても通用しちゃうと思うよ。
でも修学旅行に行かない事にするなら、私は男子の言動も含めて先生に報告するけど良い?きっと話は大きくなってしまうけど、行けなくなった原因はきちんと話をするよ?と娘には言いました。
少し考え込んだ娘は、女の子達からは絶対来てほしいと言われているので、頑張って行くと言いました。
行くのであれば、男子と気まずい班行動をするよりも、理解して協力して貰える方法を考えようよとなり、娘と話しあいました。
まず、ラインで修学旅行グループがあると言うのでそこに、男子に迷惑や不便をかけてしまう事への謝罪と、でもみんなと楽しみたいから協力して欲しい。お願いします。というような事を娘が自分で考えた文章でラインしました。
すると女子たちから秒速で、「私からもお願いします」と援護射撃が入ったのです。
ステキなお友達にちょっと感動。
しかし肝心の男子たちからの返信はありませんでした。
相手に理解してもらったりお願いしたい事があるなら、やはり対面で顔を合わせてきちんと自分の口で説明するのが一番だと思ってます。古い考えですが文字だけでは伝わらない事はたくさんあります。言葉には感情が乗りますから、受け取る側の気持ちも変わってきます。
修学旅行当日に再度お願いする
新幹線の座席がグループで女子と男子が前後だったため、その時に直接男子たちに説明とお願いをすることになりました。
頑張って言ってみると返事をした娘を翌日見送りました。
はいぃ!!!ここで題名のストーキングですよ!!!
松葉杖&車椅子だけでも心配で心配で仕方ないのに、前日にこれですよ?!
もう私の心配と不安はMAX です。
ソワソワぞわぞわ。
ライブカメラで追う事にした狂気な母
そうです、だって京都奈良ですよ?
観光地ってライブカメラめっちゃあります(笑)
日程や時間は把握済み。
新幹線のライブカメラもあります。
ライブカメラをもうテレビに映しっぱなしです。
清水寺も錦市場も伏見稲荷大社もぜーんぶライブカメラがあるんです。
そろそろ娘たちが来る時間だわってライブカメラを監視してました(笑)
こわぁ~(笑)自分こわぁ~ ドン引きよ。
錦市場のライブカメラ2人とか3人、清水寺はちょっと多くて7人くらい見てる人いました。画面に視聴人数出てるんですよ。
もうね、途中からママ友も参加して、この視聴3人のうち、2人はうちらだぜ!って笑いながら見てました。しかし画像が荒い(笑)
ライブカメラに娘が映った!!
執念ですよ。
ライブカメラに映る娘を見つけました(笑)
しかも別の場所で3回も(笑)
車椅子だから見つけやすかったのよ。でもね、ちゃんと観光出来てるの見てホッとしましたよ。
楽しかった~!!!!と言って帰ってきた
修学旅行から帰ってきた娘の第一声が「楽しかった~!!!」でした。
その言葉にどれ程安堵した事か。
結局、男子たちに話を出来たのか?
娘によると、新幹線で説明と謝罪、でも協力して欲しいとお願いしたそうです。
そしたら男子たちも「そんなの全然いいよいいよ!協力するよ!」と言って貰えたそうです。
その後は、座席を回してグループの男子女子みんなでトランプをして遊んで、それも楽しかったとの事。
やはり、きちんと顔を合わせて話をする事って大事なんだと実感します。
娘も今回の事で学んだと思います。
旅行中は先生やお友達の協力のもと楽しく過ごしたそうです。
京都奈良の観光地はバリアフリーが進んでいるので神社仏閣も車椅子からしか行けない秘密の通路?があり、こんな通路歩けるのも娘のおかげだな!って言ってくれる男子もいたそうです。
行かせて良かったです。
ずっと車椅子を押してくれた先生や、手助けをしてくれたグループの子達(男女ともに)に本当に感謝してます。
御朱印帳を持って行っていた娘と一緒に先生も並んで下さったそうです。
訪れた神社仏閣全ての御朱印を頂いてきた娘。なんとその数7です。
ちょっと凄いな。ほかの誰も御朱印帳など持って来てなかったそうです。中学生ですからみんな興味無いのも仕方ない(笑)
車椅子でも修学旅行行けたよ!!ってお話でした。
ちなみに、ライブカメラで見てたよ!って娘に報告したら「キモッ」だそうです。

