第8話
育った環境の違い
生後2カ月から人に育てられたこたろうは、人間大好きっ子です。
自分の事をきっと人間だと思っている気もします。
暇さえあれば私たちに話しかけ、ベタベタしてきます。
人に育てられたこたろうにとって、鳴く事がコミュニケーションになるのです。
なので猫がよくやる、まばたき挨拶は全くやりません。名前を呼ぶとまばたきする前にニャーって返事しちゃうんです。
しかし人にはうるさいくらい話しかけてくるのにあずきには話かけません。
反対に1年間、外の世界で生きてきたあずきは、しっかり自分を猫だと認識しているようです。
対猫にたいするコミュニケーション術が上手なのです。対猫のコミュニケーションが下手くそなこたろうを上手に操ってます。
あずきは鳴かない代わりにまばたき挨拶をたくさんしてくれます。
名前を呼ぶとしっかりとまばたきをしてくれます。
まばたき挨拶
まばたき挨拶は猫同士の挨拶です。ゆっくりまばたきをすると猫もゆっくりまばたきをして挨拶を返してくれます。こんにちは敵意はありませんよという意味があります。
あずきは我が家に来た当初こそ人間完全無視を貫いていましたが最近は名前を呼ぶとしっかりまぶたを閉じて挨拶を返してくれるようになりました。目が合う事も一切無かった2年前・・・今は目がよく合います。名前を呼べばまばたき挨拶を返してくれるまでになりました。
ただ、まだ人間に対してはエサをくれて撫でてくれる人くらいの認識のようです。
我が家に来てまだ2年ですから、まだまだ態度が軟化する余地はあると思っています。
時間がかかってもいいから、いつか私の足に頭ごっつんしてスリスリしてくれたらいいなぁ。
育った環境の違いで同じ猫なのにまるで違う生き物のようだと思った事があり漫画にしました。