第23話 前編
仔猫のこたろう
こたろうは生後2カ月で車行き交う道路で保護されました。
保護主さんはわざわざ車をUターンさせて戻って助けてくれました。そばには兄弟猫が車にひかれて・・・という状態だったそうです。
保護主さん(知り合いです)から仔猫を拾ってしまったと相談を受け、我が家にやってくる事になりました。
こたろうは小さい体のどこにそんなパワーが⁉というようなイタズラ坊主でした。
2階に置いていた猫トイレ(カバー付で結構な大きさです。)をひきずり2階から落とした事があります。見事に1階までトイレは落ちました。それはもう凄い音をたてながら。たっぷり猫砂が入っていたので階段が砂だらけ....
たった2ヶ月の野良猫生活で味を覚えてしまったのか、パンと油に強い執着を見せました。基本仔猫時代に食べなかったものは大人になっても食べません。なのにパンと油が好物だなんて生きるのに必死だったのだろうな?と想像します。
なのでパン類などテーブルに置いておくと、袋を嚙みちぎって中身を食べてしまうので食べ物をテーブルに置いておけなくなりました。それは大人になった現在も同じです。仔猫時代に覚えた味覚はずっと記憶にあるようです。
また、夕食のエビフライも盗まれた事が何度かあります。テーブルに置いた瞬間にくわえてダッシュされました。
今もパンや揚げ物に強い執着を見せますが(もちろんあげてませんんよ(;'∀'))「ダメ!」という言葉を覚えたのでテーブルに置く前に「食べちゃダメだよ!」と声をかけるとジーっと見つめてますが必死に耐えてます(*^_^*)
壁紙は爪とぎはもちろん、剥がされた事があります。壁紙の継ぎ目をカリカリして少し剥がして、くわえて引っ張ったのでしょう。ある日壁紙がベローンとキレイに剝がされてました。結構な範囲で。ちなみに当時新築の家です。
脱走してしまうので網戸ロックを付けたのですが、力任せにロックも壊されて現在はロックは二重にしています。
とにかく力が強くて噛みつかれ引っ掻かれいつも腕はキズだらけで大変でした。
娘がまだ幼稚園児でしたが動物って分かるんですよね。家の中で一番力が弱い生き物が当時の娘だって。態度が全然違うんですよ。一番怖いのはパパだからパパのいう事はよく聞く。私にはワガママたっぷり。娘には明らかに格下扱い。
娘に容赦なく攻撃するので(こたろうは、遊びに誘ってるつもり)顔を近づけない事、抱っこしないこと、むやみに触らない事をこたろうが大人になって落ち着くまで約束させてました。
1年過ぎて1歳半あたりでこたろうもだいぶ落ち着いてくれたので、現在娘とこたろうは仲良しです。むやみに噛みつく事も引っ掻く事もなくなりました。
23話は前半です。後半はまた明日!
後編はこちら!↓↓↓↓↓