23話 後編
仔猫のこたろう 後編
こたろうが我が家にやってきたのは引っ越しとほぼ同時でした。
引っ越しの忙しさとこたろうのイタズラのダブルパンチで自分が思っていたよりも疲れていたようです。引っ越しとこたろうが来て約1カ月が経った頃でした。
背中に帯状疱疹が出てしまったのです。これは痛かった。結構大きな範囲だったので痛すぎて寝返りも打てない日々・・・きつかった・・・毎日来てと言われて治るまで毎日皮膚科に通いました。
イタズラ防止にいつも抱っこしながら家事をしていました。抱っこして掃除機をかけるんです。片手で抱っこしてると次第にウトウトして寝ちゃうんです。座ったら寝てくれないし、あばれるので抱っこしてウロウロ歩き回るんです。揺らさないと寝ないとか座ると起きるとか、人間の子供と全く一緒ですよね(^^ゞ
抱っこばかりしていたからか、現在も抱っこ大好きです。抱っこするとゴーロゴーロと喉を鳴らしてくれます。
抱っこしてお庭を散歩することがよくあるんですけど、庭の雑草が気になって片手にこたろうを抱っこしながら草むしりに夢中になってしまい30分以上抱っこしたままだった事があります。5キロ超えて立派な大人猫の時です。片手抱っこに中腰で草むしりしていたのでその後腕が筋肉痛になりました。おとなしく抱っこされてるこたろうにもビックリですが・・・
仔猫時代、起きてる時間はひたすらイタズラ(家を壊す)をするこたろうの事を「天使で悪魔だ!!」ってよく言っていました。それはもう口癖のように言っていました。イタズラして一瞬だけ憎たらしいのです。だけどその100倍可愛いとも思ってしまうのですぐに許してしまうのです。しかもこたろうは叱られても叱られてもへっちゃらです。大雑把な性格で生活のあらゆる事をあまり気にしません。
先代のメス猫は繊細だったので、こたろうの陽気でおおらかな性格は私から見ても羨ましいと思ってしまいます。
こたろうのいたずらが激しかったのは大人になるまでのほんの1年ちょっと位でした。大人になると水のお皿をひっくり返す遊びをする事も、待ち伏せして襲い掛かってくる事も無くなりました。食いしん坊だけは継続していますが・・・
仔猫時代のこたろうは可愛かったと同時にはっきり言って大変でした。仔猫時代を懐かしいと思いもするけど当時のハードな生活はやっぱりしんどかったなぁとも思うのです。